2025.10.17
2025年9月の首都圏中古マンション市場は、依然として活発な動きを見せています。
成約件数は4,475件(前年同月比+46.9%)と大幅に増加し、11か月連続のプラスとなりました。
成約㎡単価は85.18万円/㎡(同+12.3%)と、2019年5月から65か月連続で上昇が続いています。
価格の上昇基調は続くものの、エリアによって動きに差が出始めています。

【東京都区部】
成約平均単価は131.54万円/㎡。前年同月比で約14%も高く、65ヵ月連続の上昇です。
築年数がやや古い物件でも高値で成約するケースが増えており、需要の強さが続いています。
【多摩エリア】
成約平均単価は58.63万円/㎡と、3%ほどの小幅上昇で安定した動きが続きました。
都心部よりも価格が抑えられていることから、ファミリー層を中心に根強い人気があります。
【横浜・川崎】
成約平均単価65.60万円/㎡と、前年同月比で5%上昇と堅調に推移しています。
人気エリアでは高値圏での取引が多く、駅近・築浅物件に需要が集まっています。
【埼玉県】
成約平均単価は44.77万円/㎡。一旦落ち着き様子見ムードも感じられます。
それでも利便性の高い沿線と中心に取引は安定しています。
【千葉県】
成約平均単価40.28万円/㎡と前年同月比マイナス5%で3ヵ月ぶりに下落となりました。
特これまで上昇してきた価格がやや一服し、買い手が慎重になっている印象です。
とはいえ、海浜幕張など利便性が高いエリアでは堅調な取引が続いています。
【まとめ】
9月の市場は「都心は強く、郊外は落ち着く」という流れが続きました。
特に東京都区部では、立地の良さを重視する動きが明確で、
「高くても買う」層が市場を支えています。
一方で、郊外では価格が少し落ち着いてきており、今後はバランスの取れた動きが期待されます。
秋以降は、金利や在庫の動向に注目したいところです。
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